【ロボット技術】最新技術でコロナ禍の終息へ【医療現場】
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、世界中でさまざまなロボティクス技術が導入されている。感染拡大が深刻なイタリアでは遠隔操作で患者の容体を確認できるロボットが、米国やデンマークでは独自の紫外線パルス光によって医療現場を殺菌するロボットが病院などで活躍している。
一方、外部空間については消毒液を噴霧するロボットや無人デリバリーを行うロボットなどがスタート。
院内感染をロボティクスによって予防する技術は価値ある行動変容となる。医療分野でのロボティクスや人工知能(AI)の導入は、手術精度の向上であったり画像診断をより緻密にしたり、といったメリットがある。
日本においても東日本大震災時では遠隔操作ロボットによる調査から始まり、除染作業、配送といった分野でロボットが活躍したことは記憶に新しい。今後のロボティクスに期待されることは、高頻度に手が触れたり、ウイルスの付着リスクの高い表面領域を検出するようなAIなどを活用したロボットによるセンシング技術が重要と考える。
これらのウイルスを検知して違う作業ロボットを連携することで人間への被害を最小限にとどめることで、医者や看護師がこれまで通りに活躍することができる。小型ロボットやマイクロロボット、スワームロボティクスのような新しい技術により、ウイルスによって汚染された物質表面を継続的に清掃・防除・消毒することがサイクルとして望まれる。