産業用ロボット

【軽作業】協働ロボットによる作業の自動化【お助け】

デンソーウェーブ(愛知県・阿久比町)と日立キャピタル、日立システムズの3社が共同開発したロボットシステム「RPA&COBOTTA オフィス向け自動化支援」はハンコの押印や紙の書類の電子化作業を自動化するもの。 近年RPA&COBOTTAのように“すきま作業”をロボットで自動化する動きが目立ち始めた。 単純作業を「部分的でいいので自動化する」という割り切った発想の導入事例やシステム提案が増えている。 RPA&COBOTTAは、デンソーウェーブの小型協働ロボット「COBOTTA」2台と、スキャナーなどから成り、ハンコの押印作業などをこなす。 オフィスには押印のような非効率な単純作業が多数残っており、それに時間を取られている。デモを目の当たりにすると、そうした作業から人を解放する実効性のあるシステムとして評価する人が多かったのだ。処理速度の遅さも、人が別の作業をしている間や夜中に無人で稼働させておけば大きな問題にならない。
産業用ロボット

【原発】核燃料を取り出すロボットを開発!【ロボットアーム】

原子炉内で溶けた燃料デブリを取り出すロボットアームが公開された。2000kgの先端負荷に耐える。三菱重工業と国際廃炉研究機構(IRID)が福島第一原子力発電所の廃炉に向けて研究開発を進めている。2021年度の稼働を目指す。 ロボットは油圧駆動で6個の関節を持つ。内訳は左右1軸、上下3軸、回転2軸だ。大きさは幅0.7×高さ0.92×長さ7.1mで、質量は約4t。 3段式で伸びる「アクセスレール」にロボットを載せて炉内に運ぶ。アクセスレールは幅1.9×高さ2.5m。長さは8.7~17mで伸縮する。質量は約24t。 レールを開口部に向けて傾け。レールを伸ばしていき、その荷重を開口部に預ける。レールは傾けるのに20分、伸ばし切るまで20分かけて現場に到達する。金属ワイヤでつったロボットをレールに沿って降ろしていく。 三菱重工業原子力事業部主席技師の河西賢一氏は「3段のうち先端のレールほど幅が細い。ロボット台車がレールのつなぎ目をスムーズに乗り継ぐ機構を工夫した」と話す。
サービスロボット

【搬送】サービスロボットの需要が拡大!【お助け】

NPO法人ロボットビジネス支援機構(通称RobiZy)では以前よりネットミーティングの奨励やクラウドシステムの導入などを進めており、RobiZy事務局内では会計業務、会員管理業務、タスク管理業務の全てをクラウド管理している。 昨今のこの状況はサービスロボット業界にとって好機以外の何物でもない。 今や第4次産業革命の真っただ中。デジタルサービスだけでなくサービスロボットの活用も広がり、特にテレプレゼンスロボットや搬送ロボットの活用は期待できる。 テレプレゼンスロボットは遠隔から操作ができるロボットで、病院の受け付けや問診などで活用される。 搬送ロボットも活躍するだろう。特に人から人への運搬を搬送ロボットにさせれば余計な濃厚接触を回避できる。 ラストハーフマイル(マンション内や敷地内だけの距離)を搬送ロボットに任せるだけでもよい。既に諸外国では病院内での患者の問診が導入され始め、宅配を担うロボットの活用が進められている。
生産設備

【ロボット業界】システムインテグレータに経済停滞の影響が…【コロナ】

新型コロナウイルスがロボット業界に大きな影響を与えている。FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、東京都港区)の調べでは、すでに8割以上の会員企業がマイナス影響を受けている。 システムインテグレーターは現場でシステムを組み上げるため、外出自粛などが続くと、ロボットメーカーよりも先に影響が出る。 開発した装置を設置できないと売り上げとして回収できず、資金繰りを圧迫することになる。 コロナ禍以前は深刻な人手不足で自動化の需要が盛り上がり、システムインテグレーターは多忙を極めた。だが新型コロナによる経済停滞で真っ先に影響を受けている。
設計開発

【設計開発】CADでの設計もリモートの時代へ【テレワーク】

設計開発部門は在宅勤務が難しい業種の代表格と言える理由として挙がるのはこちら。 [1]CADソフトウエアやシミュレーションソフトウエアは、会社に設置した専用パソコンでしか動かせない。 [2]多くの設計者の合議によって設計内容を検討しなければならない。 [3]進捗報告など、文書に書き表すのが難しい内容が多い。 [4]試験や評価は会社に行かないとできない。 それぞれの機能ユニットの設計内容について、他の設計者の進捗や設計内容を十分に確認しながら進めなければないと考えがち。 しかし、トヨタ自動車では「設計基準」があるためそうは考えません。 全ての設計が、機能用ニットごとに決められた1つの基準や考え方を基に進んでいけば、他の部位の設計内容や結果など気にしなくても問題は起きない。